NO COFFEE, NO LIFENO COFFEE, NO LIFE

福岡のNO COFFEEが全国で愛される理由

2015年、決して福岡の中心とはいえない住宅街の一角にひっそりとオープンした
「NO COFFEE」は、瞬く間に行列のできるカフェとなりました。数々のポップアップショップや
異業種とのコラボレーションを実現し、海外とも積極的に交流。一介のコーヒーショップとは
異なるスタイルを作り上げた、仕掛け人でありオーナーの佐藤慎介さんにインタビューしました。
異色のバイオグラフィーと確固たるフィロソフィーに、人気の理由が見えてきます。

福岡のNO COFFEEが
全国で愛される理由

2015年、決して福岡の中心とはいえない住宅街の
一角にひっそりとオープンした「NO COFFEE」は、
瞬く間に行列のできるカフェとなりました。
数々のポップアップショップや異業種との
コラボレーションを実現し、海外とも積極的に交流。
一介のコーヒーショップとは異なるスタイルを
作り上げた、仕掛け人でありオーナーの
佐藤慎介さんにインタビューしました。
異色のバイオグラフィーと確固たるフィロソフィーに、
人気の理由が見えてきます。
NO COFFEEポップアップストアの店内の様子

コーヒーが好きでなくても愛される、
そこにしかないお店を目指して

―今日はFIGURE静岡でのポップアップショップ初日ということで、実際に店頭にお越しいただきました。この企画にいたるきっかけを教えてください。
佐藤:FIGUREさんからありがたいことにアプローチいただき、知り合いのrefの中本さんを介して交流がスタートしました。本当は2月の予定で進めていたんですが、コロナの影響で今になった感じです。今日は気温も暖かいのでアイスコーヒーのみですが、おかげさまでもう完売しそうです。
―苦味やコクがとても飲みやすいとお客様の声もいただきました。コーヒーの味へのこだわりはありますか?
佐藤:学生時代にアルバイトしていた某大手コーヒーチェーンの深煎りの味が好みの入り口でしょうか。そこからいろいろと研究しましたが、僕はなるべく万人に好まれる味をサービスしたいので、基本的にうちの豆は中深煎りです。ミルクとの相性もいいですし。サードウェーブのトレンドなども経験しましたが、流行りを追うことはありません。そこはファッションと違うところかな。味はミーハーでない方が良いと思っています。
NO COFFEEポップアップストアの店内の様子

コーヒーが好きでなくても愛される、
そこにしかないお店を目指して

―今日はFIGURE静岡でのポップアップショップ初日ということで、実際に店頭にお越しいただきました。この企画にいたるきっかけを教えてください。
佐藤:FIGUREさんからありがたいことにアプローチいただき、知り合いのrefの中本さんを介して交流がスタートしました。本当は2月の予定で進めていたんですが、コロナの影響で今になった感じです。今日は気温も暖かいのでアイスコーヒーのみですが、おかげさまでもう完売しそうです。
―苦味やコクがとても飲みやすいとお客様の声もいただきました。コーヒーの味へのこだわりはありますか?
佐藤:学生時代にアルバイトしていた某大手コーヒーチェーンの深煎りの味が好みの入り口でしょうか。そこからいろいろと研究しましたが、僕はなるべく万人に好まれる味をサービスしたいので、基本的にうちの豆は中深煎りです。ミルクとの相性もいいですし。サードウェーブのトレンドなども経験しましたが、流行りを追うことはありません。そこはファッションと違うところかな。味はミーハーでない方が良いと思っています。
―カフェやコーヒー業界のトレンドをどう見据えていますか?
佐藤:仕事が忙しいのも理由ですが、まったく他店を見る機会がないんです。意識的に影響を受けないようにしているのかもしれません。ショップの個性は、周囲から得るものではないと思っています。
NO COFFEEのロゴとコーヒーを提供する男性スタッフ
―カフェやコーヒー業界のトレンドをどう見据えていますか?
佐藤:仕事が忙しいのも理由ですが、まったく他店を見る機会がないんです。意識的に影響を受けないようにしているのかもしれません。ショップの個性は、周囲から得るものではないと思っています。
―それでも、今はいろいろなカフェがオリジナルのグッズを展開されていて、それが強いコミュニティを形成しているように思います。「NO COFFEE」はそのパイオニアかとも思います。
佐藤:あまり深いつながりやコミュニティを考えたことはなくて、むしろライトな繋がりを意識しています。コーヒーはライフスタイルの一部であって欲しいから、友達でないと行きにくいと思われてしまう間口の狭いお店にはしたくない。言ってしまえばコーヒーの味が苦手でも、NO COFFEEのアパレルやバッグを使ってもらえたら、それだけでも嬉しいんです。実際、お店でグッズだけを購入して帰られるお客様も多いです。
―シンプルなロゴが人気ですが、デザインで心がけていることはありますか?
佐藤:僕にとってNO COFFEEは、コーヒーショップでもアパレルでもない、新しいジャンルとしてのコーヒーブランド?としての立ち位置を目指しています。だからロゴのシンプルな魅力を際立たせられる、白と黒とグレーをベースにデザインしています。例えばカレッジロゴとか、いろいろな書体でロゴをデザインすることは簡単ですが、まずは自分たちのイメージを固めたいので、ぶれずに続けています。<sacai>や<WTAPS>、<SOPHNET.>、<TEATORA>といったブランドのシンプルな服が軸になっている、自分のスタイルに近いかもしれません。
NO COFFEEのロゴとコーヒーを提供する男性スタッフ
―それでも、今はいろいろなカフェがオリジナルのグッズを展開されていて、それが強いコミュニティを形成しているように思います。「NO COFFEE」はそのパイオニアかとも思います。
佐藤:あまり深いつながりやコミュニティを考えたことはなくて、むしろライトな繋がりを意識しています。コーヒーはライフスタイルの一部であって欲しいから、友達でないと行きにくいと思われてしまう間口の狭いお店にはしたくない。言ってしまえばコーヒーの味が苦手でも、NO COFFEEのアパレルやバッグを使ってもらえたら、それだけでも嬉しいんです。実際、お店でグッズだけを購入して帰られるお客様も多いです。
―シンプルなロゴが人気ですが、デザインで心がけていることはありますか?
佐藤:僕にとってNO COFFEEは、コーヒーショップでもアパレルでもない、新しいジャンルとしてのコーヒーブランド?としての立ち位置を目指しています。だからロゴのシンプルな魅力を際立たせられる、白と黒とグレーをベースにデザインしています。例えばカレッジロゴとか、いろいろな書体でロゴをデザインすることは簡単ですが、まずは自分たちのイメージを固めたいので、ぶれずに続けています。<sacai>や<WTAPS>、<SOPHNET.>、<TEATORA>といったブランドのシンプルな服が軸になっている、自分のスタイルに近いかもしれません。
NO COFFEEの店内の様子

現状を打破できるアイデアを
飲食とは違う方向から考えたい

―多くのブランドとのコラボレーションが話題ですが、協業相手はどういう基準を設けていますか?
佐藤:知名度や人気に関係なく、両者にシナジー効果があってのコラボレーションだと思っています。自分からオファーする時は、相手にどんなメリットを与えられるかを深く考えるようにしています。異業種と結びつくことで、NO COFFEEのお客さんがそのブランドを好きになるきっかけになればいいと思うし、お互いのブランディングが高められれば、極論、相手は企業でも、地場の産業でも、アーティスト個人でもいい。最近では、福岡の<FIDES>との「NO SOCCER」や大阪のクラブハウスさんと一緒に「NO GOLF」なども展開していて、コーヒーとは一見無縁なスポーツ業界へも広がりつつあります。とにかく人がやってないところに常に目を向けて、誰も想像しえないコラボレーションを実現したいです。
―今や、全国を相手に展開されていますが、福岡であることのメリットはどこにありますか?
佐藤:最近ではKYNEさんとか内田洋一朗さんといった福岡出身のアーティストの価値がすごく高まっていますが、昔も今も変わらず、地元での人気がすごいんです。NO COFFEEでも親交が深く、過去にコラボレーションもしていますが、すごく反応が良いです。福岡に住み始めて7年になるので俯瞰で見にくいですが、他にはない独特のカルチャーを感じますね。そういった郷土愛が拡大のきっかけになっていると思います。お店をオープンした頃はSOPH.の清永浩文さんがそこでしか買えないパーソナルな実店舗をコンセプトにした「KIYONAGA&CO.」をオープンして、福岡のアーティストをフックアップされて注目されました。そういった地域がフィーチャーされるいい波に乗れた感もあります。
NO COFFEEの店内の様子
―おもちゃメーカーとアパレルメーカー出身という佐藤さんの経歴も、その波に乗ることができた大きな理由になっていますか?
佐藤:それはあります。やはり僕は根本が飲食の人たちの考え方とは違うかもしれません。味の追求はもちろん大切ですが、僕は常に現状を打開できるアイデアを模索していたい。NO COFFEEの盛り上がりを支えてくれたのは、インバウンドでした。だからこそこんなご時世で海外からの観光客が来れなくなったときに何ができるか。最近では、福岡からすぐ近くの韓国の人気ブランド<thisisneverthat>に自分からアプローチして、コラボレーションを実現しました。この機会に今度はこっちからアクションをかけて認知を高められれば、きっとコロナが落ち着いた時に、NO COFFEEを目指して遊びに来てくれると信じています。
――新しいことを繰り返す中で、ご自身の心境や、ビジョンにどんな変化が生まれていますか?
佐藤:福岡の中心地から少し離れたこの場所に、お客さんが目的をもって訪れてくれる”ここにしかない個人店”を目指してNO COFFEEはスタートしました。長い間忙しく過ごした東京から移住しただけに、最初は一人でのんびりやれればいいな、と思っていましたが、最近になって東京にも店舗を持ちたい気持ちが湧いています。もちろん具体的なお話は進めていませんが、近い将来には実現できたら。
フィギュアとNO COFFEEのロゴとコーヒーを提供する男性スタッフ
佐藤慎介
佐藤慎介 / SHINSUKE SATO
東京のおもちゃメーカー、アパレル会社のPRや企画に長く携わった後、福岡に移住して独立。2015年12月、”Life with good coffee”をコンセプトに「NO COFFEE」をオープン。ミッキーマウスとのコラボレーションで華々しくデビュー。以後、福岡のアーティストやブランドから、独自の人脈で築いた異業種との結びつきを生かしたコラボレーションを企画し、人気ショップに。味だけではない、コーヒーの新しいブランディングを模索している。

Photo:Kanta Matsubayashi Text:MANUSKRIPT

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